前回、台風の進み方について調べました。
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台風がなんであんなカーブして進むのかわかりました。
そうなんですが、

そもそも台風ってなんなんだ?
と思ってしまったんですね。
てことで、台風についてさらに調べてみました!
台風とは
台風とは何なのかご存知ですか?
ちゃんと定義されているんです。
台風とは 「熱帯低気圧のうち、北西太平洋または南シナ海に存在し、低気圧内の最大風速(10分間平均)が約17 m/s以上のもの」
だそうです。
熱帯とは、赤道付近の低緯度の地域。
低気圧とは、周りより気圧が低いところ。風が吹き込み、中心で上昇気流となり、雲をつくる。
熱帯の海の上でできた低気圧が熱帯低気圧。
北西大西洋は、日本の東の海。
南シナ海は、太平洋西部の東南アジア諸国に囲まれた海。
ちなみにこの定義は、日本基準のものになります。
タイフーン、ハリケーン、サイクロン!

えっ?そしたら違う海でできたらどうなの?
とお思いの方もいるでしょう。
熱帯低気圧は、発生した場所と風速で名前が違うんです。
台風は日本基準ですが、タイフーン、ハリケーン、サイクロンは国際基準で決まってます。
熱帯低気圧 | 場所 | 最大風速(10分間平均) |
台風 | 北西太平洋または南シナ海 | 約17 m/s以上 |
タイフーン | 北西太平洋または南シナ海 | 約33 m/s以上 |
ハリケーン | 大西洋または北太平洋東部 | 約33 m/s以上 |
サイクロン | インド洋または南太平洋 | 約33 m/s以上 |
台風の名前
台風18号とか、台風23号とか、台風○○号というのはよく耳にしますよね。
でも、それだけじゃなくて、台風に名前が付いているの知ってました??
台風には、アジア諸国が決めた140個の名前が用意されています。
2000年の台風1号に、「ダムレイ」(カンボジアで象)とつけられ、それ以降発生順に140個の名前が順番につけられているのです。
日本の名前もありますよ。
テンビン、ヤギ、ウサギ、カジキ、カンムリ、クジラ、コグマ、コンパス、トカゲ、ハトといった星座からとった名前です。
なぜ「台」風なの?
みなさんはこんなことを思ったことはないですか?
なんで台風って「台」の字使ってるんだ?
最初は颱風
「台風」という表記は、1956年(昭和31年)に決まりました。
明治初期に、タイフーンや大風と表していたそうです。
その後、明治末期に、岡田武松さん(気象学者)によって「颱風」と名付けられ、
昭和31年に「颱」が「台」に置き換えられました。
4つの説
「台」の字が使われてる理由はわかりましたが、そもそもなんで「たいふう」?
「たいふう」の由来には4つの説があります。
- ギリシア神話に登場する怪物「テュポン(τυφων, Typhon)」 → 「typhoon」 → 「颱風」
- アラビア語で嵐を意味する「طوفان(tufan)」 → 「颱風」、英語では「typhoon(タイフーン)」
- 中国広東省で、南または東の激しい風「大風(ターイフォン)」 → 西洋ではギリシア神話のテュポンの影響でギリシャ式の「typhoon」 → 東洋に逆輸入され「颱風」
- 沖縄(琉球)でつくられた説 – 久米村の気象学者蔡温の造語
うーん、どれが本当なんだろう。
ぼく的には、3番の逆輸入説がしっくりきますね。
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